HDD 振動・衝撃と高温を避ける





■HDDは超精密なパーツ

HDD(ハードディスク)が動いている時、HDDの内部では、表面にデータを記録する磁性体のあるディスク(円盤)が高速で回転し、その表面を、アームの先に着いた読み書き用ヘッドが忙しく動きまわってデータの書き込みや読取を行なっています。

このヘッドがディスク表面に接触すると、表面の磁性体に傷がついたり破損したりするため、HDDが動く時、ヘッドはほんの少しだけディスクの表面から離れてデータの読み書きをします。

そしてここが大事なところなのですが、このヘッドをディスク表面の磁性体から離しているのは、なんとディスクが回転することによって起こる「風圧」なのです。

つまり、HDDが動き出すとディスクが高速で回転し、その回転による「風圧」が読み書きをするヘッドを浮かせているのです。

このような仕組みによって、ディスク表面とヘッドは、タバコの煙の粒子も入り込めないというナノレベルの間隔を保って働いているわけです。

■HDDが最も振動・衝撃に弱い

このような大変精密でデリケートな仕組みでHDDが働いていることをイメージできれば、振動や衝撃がHDDの大敵であることはすぐ理解できると思います。

振動や衝撃で、薄い空気膜の上に浮いているヘッドがディスクの表面に接触すると、ヘッドが表面の磁性体を傷つけることになり、記録されたデータを壊したり磁性体を剥ぎ取って記録できなくしたりするというわけです。

最近はノートパソコン用ハードディスクのほとんどに振動対策が施されていますが、だからといって万全であるとはいえません。

パソコンの中で最も振動や衝撃に弱いパーツはHDD(ハードディスク)であり、大きな衝撃や振動を与えた時最も先に故障するのがHDDだということを知っておく必要があります。

■振動・衝撃で故障したHDDは致命的

稼動中に振動や衝撃が原因で故障したHDD(ハードディスク)は、上述のように機械的な接触による破損が起こっているため、修復は不可能になると思わなければなりません。

振動・衝撃で故障すると、HDDの内部には致命的なダメージが発生してしまうということです。

HDDの超精密な仕組みを頭に置き、くれぐれもHDDには振動、衝撃を与えないよう注意しましょう。

■高温もHDDの敵

振動・衝撃ほどではありませんが、高温もHDDにとって好ましいものではありません。

HDDは機械的な働きをする部分が多いため、高温になると熱膨張による変形などの問題が出てくるのです。

上述のようにHDDはとても精密なパーツですので、ほんの少しの変形でも故障の原因になる可能性があります。

HDDはそもそも稼動中に温度が高くなるパーツですが、HDDを増設する際に、あまりにもHDD同士を近づけて装着すると、お互いの熱で障害がおきてしまう可能性がありますので、できるだけ離して取り付けるようにしたいものです。

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